うたの
こんにちは、うたのです(* ᴗ ᴗ) VRChatの世界にどっぷりとつかっています。
今回は「VRChatのワールドを作成してみたい」「VRChatで自分だけのお部屋を持ちたい!」という方のために、最低限必要な手順をどこよりも分かりやすく解説していきます!
「ワールド作成? プログラミングやモデリングの技術なんてないんだけどできるの?」
なんて方も多いと思いますが実は意外に簡単。もちろん建物や景色など一から自分で作るとなると技術や時間も必要ですが、BOOTHには多数のワールド設置モデルが売られており、それらのアイテムを設置するだけであれば誰でも簡単にできてしまいます。
今回はBOOTHで無料配布されている以下のモデル(VCC対応版)を使ってワールド作成の解説をしていきます。
【無料】VRC向けワールドプレハブ「10x10x10m」【VCC/SDK3.0/2.0対応】
2階建てで屋上もある立派な住宅型の3Dモデルです。家具や照明・ミラー・ビデオプレイヤーなどが設置済みなので、配置するだけで自分だけのお部屋が持てちゃいます。
BOOTHにはこのようなVRChatで使用できる3Dモデルが多数販売されています。無料配布されているモデルもあるので、一切お金をかけることなく自分だけのお部屋を作ることもできます。
このモデルを利用するならVCC対応版(推奨)をダウンロードしてください。
まずはワールド作成に必要なものの準備をしておきましょう。
VRChatには「トラストレベル」と呼ばれる信頼度のようなシステムが設けられています。始めたばかりの頃は最もレベルが低い「Visitor」というトラストレベルですが、一定の条件を満たすことでトラストレベルが上がっていきます。
VRChatへワールドをアップロードするには、トラストレベルが「New User」以上が必要です。
トラストレベルのレベルアップの条件は公開されていませんが、ワールドをめぐったりフレンドを増やしたりしてプレイすれば、数時間で「New User」へと上がると思います。
アバターのアップロード経験があるならすでに「New User」以上になっていますが、まだの人はある程度遊んで「New User」にあげておきましょう。
ログイン後メニューを開いて上記の場所で確認できます。
VRChatへワールドをアップロードするには「Unity(ユニティー)」と呼ばれるゲームエンジンが必要です。無料で利用できます。
アバターのアップロード経験のある方はすでにインストール済みかと思いますが、まだの方はインストールしておいてください。
Unityのインストール方法については以下の記事を参考にしてね
VRChat Creator Companion(以下VCC)とは、VRChatへワールドやアバターを作成・アップロードするために必要な開発ツールです。VRChatの公式サイトからダウンロードできます。
これまではVRCSDKを用いてアップロードしていた方も多いと思いますが、VRCSDKのサポートは2022年をもって終了したので、今後はVCCの導入をおすすめします。
VCCはVRChat公式サイトのマイページからログインできます。
①「Download」②「Download the Creator Companion」の順にクリックしてインストールして下さい。
以前はワールドとアバターのSDKを別々にログインする必要がありましたが、現在はVCCを使えば最新のSDKやワールド作成に必要なUdon#プログラムを簡単にダウンロードできるようになりました。
事前準備が完了したらいよいよワールド作成にとりかかりましょう。ワールド作成のために最低限必要な手順は以下の4つです。
1.インストールしたVCCを立ち上げると以下のような画面が出てくるので、画面左メニューからPrjojectsのNewを選択。今回はワールド作成なので「World」を選択します。
2.「Project Name」に好きなプロジェクト名を入力。「Location」で指定した場所にプロジェクトのファイルが作成されます。「Create」をクリックするとプロジェクトが作成されます(少し時間がかかります)
3.これでプロジェクトが作成されました。プロジェクト名が表示されていることを確認してください。
次にワールドアセットに動きを加えるために必要な「Udon#」というプログラムをダウンロードします。VCCでは最新版を簡単に追加することができるようになりました。
画面右のメニューを下にスクロールさせて、UdonSharpから「Add」をクリックします。
これでUdon#を追加することができました。
4.作成したプロジェクトをUnity上で開きます。画面中央の「Open Project」をクリックします。
初回はプロジェクトが開くまで数分かかることがあります。
Unityが立ち上がりプロジェクトが開きました。
次のステップからいよいよワールド作成に取り掛かります
ここからいよいよワールドの作成やアップロード作業をしていくのですが、このままでは何もない空間なのでワールドだとは認識されません。ワールドとして認識されるためには以下の二つを配置する必要があります。
この二つがあることでVRChatのワールドとして認識されるので必ず配置しましょう。
1.まずは「VRCWorld.prefab」を配置します。検索欄に「VRCWorld」と入力して「VRCWorld.prefab」を探します。見つかった「VRCWorld.prefab」を左上のHierarcy上にドラッグ&ドロップします。
検索時はSearchタブをallに設定してください。
するとHierarcy上に「VRCWorld」が追加されます。
2.次に「床」を配置します。床を設置しないと足場になるものがないので、ワールドに入ると永遠に落ち続けることになります。
Hierarcy上で右クリックをしてメニューから「3D Object」→「Plane」を選択します。
Scene上に床が配置されました。
床の大きさはScaleで自由に変えることができます。
ここまでの手順でVRChatのワールドとして認識されたので、このままアップロードすればワールドとして機能します。しかしこのままでは何もないので3Dモデルを配置してワールドっぽくしましょう。
今回はBOOTHで無料配布されている以下のモデルを使用します。
1.BOOTHからダウンロードしたZIPファイルを解凍すると「~.unitypackage」とかかれたファイルがあるので、それをダブルクリックします。
BOOTHで購入したVRChat用の3Dモデルには、ほとんどの場合unitypackageというファイルが同梱されているので、それを使用すればOKです。
2.Unity上に以下のような画面が表示されるので「Import」をクリックしてインポートします。
3.Assets欄にインポートしたフォルダが追加されていればOKです。
4.フォルダの中の「~.unity」ファイルをダブルクリックします。
するとScene上に部屋のオブジェクトが表示されます。
5.次にスポーン地点を決めます。スポーン地点とは、ワールドに入った時に最初に降り立つ地点のことです。
Hierarchyの「VRCWorld」を選択すると赤・青・緑の矢印が出てきます。この場所にプレイヤーがスポーンします。スポーン地点を変えたければ赤・青・緑の矢印を動かせば変更できます。
スポーンした際のプレイヤ―の正面は青い矢印の方向です。もし変な方向に向いていれば、InspectorのRotationの中にある「Y」の数値を変えることで、青の矢印の向きを変えることができます。
これでワールド作成のための最低限の設定は完了しました。自分の好きなオブジェクトを追加してより内装を豪華にすることもできますが、それはまたの機会にしたいと思います。
次は最後のステップ。ワールドのアップロードに進みます。
1.上部メニューバーの「VRChatSDK」から「Show Control Panel」をクリックします。
2.VRChatSDKのウィンドウが表示されるので、ユーザーネーム(メールアドレス)とパスワードを入力してVRChatアカウントにログインします。
3.「Build」タブをクリックします。
4.「Build & Puglish for Windows」を押すとアップロードに移ります。
「Build & Puglish for Windows」の上にある「Build & Test」を押すと、VRChatのサーバーにアップロードせずに自分のPC上でワールドに入ることができます。アップロードするよりも時間がかからないので、ワールドの修正作業などのちょっとした確認に便利です。
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「Number for Clients」は1のままでOKです。その下の「Force Non-VR」はVRモード・デスクトップモードのどちらで起動するかのチェックで、チェックを入れている場合はVRモードで起動しません。
今回は実際にVRChatにアップロードしたいので「Build & Puglish for Windows」の方をクリックします。
5.ワールドの設定画面に移るので必要事項を入力します。必須項目はワールド名とワールドに入れる人数です。それ以外は未入力でOKです。
①World Name ワールドの名前を入力します。
②Player Capacity ワールドに入れる人数の上限です。ここで設定した人数の2倍までのプレイヤー(例えば10人で設定した場合は20人)がJoinできます。あまり多く入ってきてほしくければ数値を少なめに設定することをおすすめします。
③Description ワールドの詳細を入力します。未入力でも構いません。
④Content Warnings 性的・グロテスクなワールドの場合チェックを入れます。基本入れなくてもOKです。
⑤Uploag Image ワールドのサムネイルです。好きな画像に変更できます。
⑥Tag ワールドのタグを入力します。入力すると検索されやすくなります。未入力でOK。
⑦Public to Community Labs Publicワールドとして誰でも入れるようにしたい場合はチェックを入れます。公開できるのは1週間に1回です。
ワールドのサムネイル変更方法は、アップロード画面で「Scene」タブに切り替えるとHierarchyに「VRCCam」というカメラが追加されているので、このカメラの位置を移動させることでサムネイルの画像を変更することができます。右下の「Camera Preview」で確認できます。
「Game」タブに切り替えるとアップロード画面に戻ります。
最後に⑧「The above ~」にチェックを入れて⑨「Upload」をクリックすればアップロードが始まります(容量が重いワールドだと時間がかかります)
「Content Successfully Uploaded」と表示されればアップロード完了です。
「Manage World in Browser」をクリックすると、アップロードしたワールド情報が表示されます。
お疲れさまでした。では実際にログインしてVR上で確認してみましょう。
では実際にVRChatにログインして確認してみましょう。
Launch Padを開いて「Worlds」を選択。「Uploaded」の欄にアップロードしたワールドが表示されています。ワールドを選択して「Join」してみましょう。
以上で【VRChat】初めてのワールド作成方法の解説を終わります。
もし何か分からないことがあれば、当サイトのお問い合わせ欄やX(旧Twitter)のリプ・DMで質問してもらえると嬉しいです(質問に答えることで私の勉強にもなりますので)
あまり難しいことは答えられないかもしれないのでそこはご了承下さいね。