「VRChatって、なんだか気持ち悪いらしい…」
そんな噂を耳にして、一歩踏み出すのをためらっていませんか?
あるいは、勇気を出してログインしてみたけれど「あれ…?」と少し気味の悪さを感じてしまった…なんて経験をしたかもしれませんね。
大丈夫。あなたが「VRChat 気持ち悪い」というキーワードでこの記事に辿り着いたのなら、そのモヤモヤとした気持ちの正体を、一緒に解き明かしていきましょう。
ネット上では、独特のお砂糖文化や、初心者狩りと言った悪質なユーザーの噂が囁かれていたり、奇抜なアバターが歩き回る無法地帯のようなイメージが語られていたり…。
実際に、乗り物酔いに似た「VR酔い」で、物理的に気持ち悪くなってしまった方もいるかもしれません。
この記事では、そうした漠然とした不安や不快感の正体を明らかにするため、VRChatが「気持ち悪い」と言われてしまう様々な原因を、あなたの心に寄り添いながら多角的に分析し、具体的な対処法を詳しく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたの抱える疑問がスッと晴れ、VRChatという不思議で広大な世界と、どう向き合っていけばいいのか、そのヒントが見つかるはずです。
VRChatが「気持ち悪い」と感じられる最初の要因は、VRゴーグル(HMD)を着けている現実のあなたの姿が、事情を知らない人から見ると、少し異様に見えてしまう点にあります。
これはVRChatというより、VRを楽しむ人みんなが一度は通る道かもしれません。
頭に大きなゴーグルを着けて、誰もいない空間に向かって話したり、手を振ったり…。客観的に見れば、確かに少し奇妙な光景ですよね。
でも、安心してください。ゴーグルの中のあなたは、満点の星空を飛んでいたり、世界中の仲間とキャンプファイヤーを囲んで笑い合っていたりするのです。
もしご家族と一緒にお住まいなら「今から別世界に旅行してくるね!」なんて一言伝えておくと、お互いに気持ちよく過ごせるかもしれませんね。
技術が進歩して、ゴーグルがメガネのように小さくなれば、この問題もいつか解消されるはず。
今は、VRを楽しむ上で避けて通れない、ちょっとしたご愛嬌のようなものと捉えてみてください。
VRChatの大きな魅力は「何にでもなれる」自由さ。でも、その自由が時として、あなたをビックリさせてしまうことがあります。
ユーザーが作った多種多様なアバターの中には、一般的なセンスから少し外れた、とても奇抜でグロテスクなデザインのものや、著作権を無視したアバターも残念ながら存在します。
昨夜のVRChatの配信中に視界ジャックなどの不特定多数に対する迷惑行為が確認されました。
正しく購入したアバターやsampleと記載のあるアバターをご使用ください。ルールを守れない方や、みんなの迷惑になる行為をする方はBAN対象となります。ご了承ください🙇♀️— 猫姫ちゅんちゅん🍬アロマ販売中💗 (@chun_chun_games) January 23, 2023
特に、あなたの視界を強制的に覆ってしまうような迷惑なエフェクト(視界ジャック)を出すアバターに出会ったら、心臓がドキッとしたり、「うわっ」と声が出てしまったり…。
そう感じてしまうのは、あなたの感性がごく正常な証拠です。
そんな時は「心のバリア」を使いましょう!
VRChatには、こうした不快なアバターからあなた自身を守るための「セーフティ機能」という、いわば“心のバリア”が標準で備わっています。
設定メニューからシールドレベルを上げるだけで、怪しいユーザーのアバターやエフェクトを自動で隠してくれます。
安心して楽しむためにも、まずはこの設定を自分好みに調整しておくことを強くおすすめします。
「気持ち悪い」の正体が、実は文化的な違和感ではなく、乗り物酔いに似た、純粋な体のサインであることは、本当によくある話なんです。
VR酔いは、VR空間で自分のアバターは動いているのに、現実の体は止まっている、という脳の混乱から起こります。
吐き気やめまい、頭痛など、一度強く経験すると「VRChat=気持ち悪い」という印象がついてしまうのも無理はありません。
これは、あなたの体が「あれ、今どうなってるの?」と正直に反応している証拠なんです。
幸い、VR酔いには効果的な対策がいくつもあります。これらはVRの世界を楽しむための、ちょっとした準備運動のようなもの。
VRChatに対して「現実ではうまく話せない、いわゆる“陰キャ”の集まりだ」という評判を耳にすることがあります。この評判、半分は本当で、半分はちょっと違うかもしれません。
確かに、アバターという仮面を被ることで、現実では内向的な人が、ここではおしゃべりになっている。それって、すごく素敵なことだと思いませんか?
でも、コミュニケーションが中心の世界だからこそ、実際には他人との会話を心から楽しむ、社交的な人もたくさんいます。
年齢、性別、国籍、職業、そして性格も本当にバラバラ。VRChatは「陰キャ」とか「陽キャ」とか、そういう現実の物差しが通用しない、ごちゃまぜのサラダボウルのような場所なんです。
「陰キャの集まり」という評判は、そのサラダボウルから、たまたま一つの具材だけをつまみ上げたような、少し偏った見方なのかもしれません。
やべーやつらが集まるVRchatの世界2
こういったのは迷惑行為だからやめようね pic.twitter.com/plweJtFwDH— ディム (@dimwadi) May 21, 2018
VRChatという広大な街の中には、残念ながら、少しだけ治安の良くない路地裏のような場所も存在します。
管理が行き届いておらず、迷惑なアバターや、著作権を無視したアバター、過激な表現などが野放しになっている…いわゆる「無法地帯」です。
もしあなたが初めての散歩で、偶然そんな場所に迷い込んでしまったら…「VRChatって、全体がこんな場所なんだ」と絶望してしまう気持ち、よく分かります。
でも、安心してください。それは街のほんの一部。ほとんどの場所は、安全で、美しく、そして歓迎ムードに満ちています。
初めてのお出かけは、まず「JPチュートリアルワールド」という、親切な案内人がたくさんいる、明るいメインストリートから始めてみましょう。
そこで優しい先輩たちに、おすすめの素敵な場所を教えてもらうのが一番の近道です。
VRChatの主要な文化の一つに、現実では男性のユーザーが、可愛らしい女の子のアバターを使う、通称「バ美肉(バーチャル美少女受肉)」があります。
初めて体験した人は、きっと脳がバグるような、不思議な感覚に陥るはずです。「え、今の声はどこから…?」って。
この文化の根底には、現実の自分”という服を脱ぎ捨てて、なりたい自分”という新しい服に着替える」という、VRChatのとても大切な思想があります。
動機は「理想の可愛い自分になりたい」「ロールプレイを楽しみたい」など本当に様々で、誰もが自由に「なりたい自分」を謳歌しているのです。
もちろん、この文化を受け入れがたいと感じる方もいるでしょう。無理に好きになる必要はありません。
「へぇ、そういう世界もあるんだな」と、遠い国の文化に触れるような気持ちで眺めてみる。そんなスタンスでも、全く問題ないんですよ。
VRChatには、残念ながら、この世界に来たばかりで知識が少ない初心者を狙う「初心者狩り」と呼ばれる悪質な行為が存在します。
【注意喚起】VRChat名「アレクサくん」@bandrinkl は、VRChat上で初心者狩りやセクハラDM、付き纏い、執拗なアタックによる親密な関係性への誘導などを行ってきます。初心者狩りについて「許せない」と言いながら初心者狩りをしている人物です。辛いなどと投稿するのも気を引くためです。気を付けて。
— qinn_ (@qinn_vrc) July 9, 2025
これが「気持ち悪い」や「怖い」といった体験談に繋がる一番の原因かもしれません。
彼らの手口は様々ですが、主にこんなケースが報告されています。
一見、親切な先輩ユーザーのように見えるのが、一番タチの悪いところです。
でも、あなたの「なんか嫌だな」「この人、怖いかも」という直感は、大抵正しい。その心の声を、何よりも信じてあげてください。
もし、少しでも「おかしいな」と感じたら、我慢する必要は全くありません。ためらわずに、その場から離れましょう。具体的には、以下の「魔法」がとても有効です。
これらの自衛手段は、あなたに与えられた正当な権利です。自分の心を守るために、いつでも使えるように覚えておきましょう。
VRChatには「お砂糖」と呼ばれる、ユーザー間の特別な関係を示す独特の文化があります。
これは、現実世界でいうカップルに近い概念ですが、その特殊さゆえに、初めて触れた人が戸惑いや気持ち悪さを感じる一因になっています。
「お砂糖」は、VRChat内での精神的な繋がりを重視したパートナーシップを指すことが多いですが、そのルールや形は人によってバラバラ。まるで、二人だけの秘密の約束のようなものなんです。
もちろん、本当に素敵な「お砂糖」関係を築いている人たちもたくさんいます。問題なのは、一部のユーザーがその価値観を、興味のないあなたにまで押し付けようとすることです。会って間もないのに「お砂糖」関係を迫ったり、断ると非難したり…。
もし興味がなければ、曖昧な態度はとらず「ごめんなさい、私は大丈夫です」とはっきり伝える勇気を持ちましょう。
VRChatは多様な人間関係が許される場所。特定の関係性を、誰かに強要される筋合いは全くないのです。あなたの気持ちを、正直に伝える権利が、あなたにはあります。
うたの
ちなみに私もお砂糖相手がいます💖
どのコミュニティでも起こり得ることですが、VRChatでも、特定のグループの常連さんによる「内輪ノリ」が、新しく来た人にとって高い壁に感じられることがあります。
この排他的な雰囲気が、疎外感や居心地の悪さに繋がり「なんだか気持ち悪いな」という印象を与えてしまうのです。
まるで、知らない言語で盛り上がっているパーティに、一人だけ迷い込んでしまったような、あの気まずい感じ…。長く一緒にいる仲間同士の輪に、一人で飛び込んでいくのはとても勇気がいりますよね。
でも、それは彼らが意地悪だから、というわけではないことも多いのです。ただ、長く一緒にいるうちに、自然とそうなってしまっただけ。そんな時は、無理にその輪に入ろうとせず、新しい扉を探しに行きましょう。
例えば、初心者歓迎をはっきりと謳っているイベントに参加してみたり「NAGiSA」のようにランダムに選ばれた相手と二人きりで静かにお話ができるワールドを利用してみたり。
日本人向け 1対1お話しワールド「NAGiSA」をリリースしました!!
NAGiSAは1対1のお話に特化した交流ワールドです!クイズを解いて入室するとすぐに、ランダムな人とトークルームに通されます。
そこで5分間話すと自動でシャッフルが入り、また別の人と5分間話すことが出来ます。… pic.twitter.com/7mH65gYs6X— エンジンかずみ (@Engine_Kazumi) June 20, 2024
大人数の輪が苦手なあなたでも、落ち着いて交流のきっかけを作れる場所は、たくさんあるんですよ。
VRChatは匿名で活動できる素晴らしい場所ですが、それゆえに、残念ながら迷惑行為やハラスメントも起こります。
【特報】テレビ出演告知
NHKで「メタハラ」についてインタビューで解説しました! 明日3/19(日)朝7:00~NHK「おはよう日本」で放送されるほか、こちらのweb記事でも掲載頂きました!
メタバース・ハラスメント デジタルの痛みとは|NHK - https://t.co/LAmWgHffxf— バーチャル美少女ねむ/Nem⚡Economy in Metaverse 8/16まで回答受付中! (@nemchan_nel) March 18, 2023
暴言やストーキング、不快な音やエフェクトによる妨害…。これらが「気持ち悪い」「怖い」という直接的な体験の原因になります。
VRChatは、あなたに「我慢しなさい」とは言いません。むしろ、あなたの心と時間を守るための武器を、たくさん用意しておきましたよ」と言ってくれているのです。
嫌な思いをしたら、これらの機能をためらわずに使いましょう。それが、この世界を快適に楽しむための鍵です。
機能名 | 主な効果 |
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ミュート (Mute) | 特定の人の声を聞こえなくします。静寂を取り戻す魔法。 |
ブロック (Block) | 相手の姿も声も完全に消し去ります。最も強力な結界。 |
パーソナルスペース | 他人が近づきすぎると自動で姿を消す、心のバリア。 |
セーフティシステム | 怪しい人を自動で警戒し、危険を未然に防ぐ守護システム。 |
キック投票 (Vote Kick) | みんなで力を合わせ、迷惑な人をワールドから追放する協力魔法。 |
ここまで、VRChatの少しドキッとするような側面に、たくさん触れてきましたね。お疲れ様でした。
あなたが感じた「気持ち悪い」という感情は、決して間違いではありません。それは、あなたがあなた自身を守ろうとする、大切な心のサインなのですから。
この記事で触れたポイントを、改めてお守りとして持っていってください。
「気持ち悪い」と感じるものがある。でも、それ以上に「楽しい」や「美しい」「愛おしい」と感じるものが、この世界には無数に広がっています。
不快なものからは上手に距離をとり、あなたの心が「好き!」と叫ぶものを、たくさん見つけにいきましょう。
その冒険の先に、きっとあなただけの最高の居場所が見つかるはずです。
うたの
他人からどう思われようが自分が楽しいと思ったことをするのが大事。私はこれからもVRChatを続けていきます。