昨今何かと話題のメタバース。新しい分野には必ずビジネスチャンスが生まれます。
米調査会社エマージェンリサーチ社によると、世界のメタバースの市場規模は2020年は470億ドル(約6.5兆円)だったのが、2028年には8290億ドル(約116兆円)まで成長すると予測しています。
※1ドル140円で換算
参照元:エマージェンリサーチ社公式WEBサイト https://www.emergenresearch.com/industry-report/metaverse-market
すでに世界中の大企業がメタバースに熱視線を注いでおり、今後ますます企業の参入が増えていくと思われます。
そんな中、個人でもできるメタバースで稼ぐ方法を私なりにまとめてみました。
メタバースで稼ぐ方法は色々あると思います。細かく分けてもきりがないので大きく5つに分けることにしました。
自分自身の分身であるアバター・アバターに着せる衣装・仮想空間で過ごすワールドや使用するアイテムなどの3Dモデルのクリエイターになって稼ぐ方法があります。
VRChatやバーチャルキャストといったVRSNSではデフォルトでアバターは用意されていますが、個性を出すためにもっと自分好みのアバターや衣装を着せたいという人は大勢います。ただ、自分でそれらを実現できる技術を持つ人は少ないので、これらのクリエイターは非常に需要があります。
アバターやワールドを制作するクリエイターはすでにビジネスとして大きな市場になっています。
「BOOTH」をはじめとしたオンラインのマーケットでは多くのアバターや衣装、ワールドのアセットなどが販売されています。
「booth」では様々なVRSNSで使用できるアバターや衣装、アイテムなどが多数販売されている
https://booth.pm/ja
無料で配布しているアバターもありますが、3000円から5000円程度で売られている物が多く、中には1万円を大きく超えるものもあります。アバターはデジタル物なので劣化することもなく、在庫不足や在庫過剰に悩まされることがないのもメリットです。
メタバース空間で過ごすワールドや建物などのアセットも販売されている。
私もBOOTHでアバターや衣装、アセットを購入しています。購入金額は6桁を超えました…
今後メタバースの市場規模が大きくなるにつれて、これら3Dクリエイターの需要はますます増えていくでしょう。
3Dモデルの製作に不可欠な「blender」や「unity」といった3Dモデリングソフトは無料で開放されています。モノ作りが好きな人はメタバース黎明期のいまのうちにスキルを身に着けて取り組んでみるのはどうでしょうか。
メタバース空間でライブ配信を行ったり、イベントを開催したりと、自らがパフォーマーとなって稼ぐ方法もあります。
メタバース空間で歌を歌ったり絵を描いたりダンスを踊ったり楽器を弾いたりと、現実世界の大道芸人のようなパフォーマンスで稼ぐ人が出てくるでしょう。
メタバース撞球師みなみにしさん。メタバース空間でバーチャルハスラーとして活躍している。
今やYoutuberは子供達の将来なりたい職業として憧れの存在となりましたが、これからはメタバースで活躍するパフォーマーもあこがれの存在となる可能性は大です。
メタバースとVtuberの相性は抜群なので、すでにVtuberとしてバリバリ活躍している人ならば、メタバースでもインフルエンサーになれる可能性は高いです。そうでない人も今のうちにVtuberになっておけば、来るべきメタバース時代に稼げる下地になるかもしれません。
テレビで活躍している芸人やタレントがYoutuberになるのは今やすっかり当たり前となりましたが、今後はメタバースの世界に入ってくることも考えられます。
メタバース空間で漫才ライブを行った芸人アメリカザリガニ
メタバースを投資の対象として稼ぐ方法もあります。
メタバースの中には仮想空間の中に土地が用意されていてそれらを売買することができるサービスもあります。
具体的には、Decentraland(ディセントラランド)やThe Sandbox(ザ・サンドボックス)と言ったNFTゲームがそれにあたります。仮想空間の土地やキャラクター、アイテムをNFT(代替不可能なトークン)化して資産価値を持たせることで、それらを売買して実際にお金を稼ぐことができます。
過去にはDecentraland内の土地が2.7億円で売却されたこともあります。
仮想空間「ディセントラランド」の土地が過去最高の2.7億円で売却 pic.twitter.com/PQQzEqHgyN
— ロイター (@ReutersJapan) November 26, 2021
土地自体を他の人に売ったり貸したり、土地に建物を建ててイベントを開催して入場料や出展料をもらうなど、イベントを開催して稼ぐなんてこともできます。
現実世界でもイベント開催者が大きな会場を借りてイベントするのでそれと同じです。
メタバースと関連のある仮想通貨に投資する方法もあります。Decentralandでは「MANA(マナ)」The Sandboxでは「SAND(サンド)」という仮想通貨による経済圏が確立されており、それらの仮想通貨を用いて仮想空間の土地やアイテムを売買することができます。それら仮想通貨の価値が低いうちに買っておけば、将来値上がした時に儲けることができます。
もちろん投資ですからリスクは伴います。購入した土地や仮想通貨の価格が暴落したり0になる可能性もあります。誰も利用しなくなってメタバースのサービスが終了してしまったら価値は0円になってしまいます。
また、昨今のメタバースブームに便乗して「これからはメタバースの時代だ。今のうちにメタバース内の土地を買って置けば将来絶対儲かる」とった詐欺的な話を持ち掛ける人も少なくないので注意が必要です。
投資は余裕資金で行うのが鉄則。決して生活費をつぎこむようなことはやめましょうね
メタバース空間で働いて稼ぐという方法もあります。具体的には仮想空間の中でアバターを操作して、訪れた人を接客するといったお仕事です。
仮想空間専用の求人サイトメタジョブには、アバターを使って仮想空間で働ける仕事を募集しています。仕事内容はイベントの案内や司会、リモート接客など。仮想空間に来てくれたお客さんを案内する仕事が主になっています。
初心者の方に操作方法を説明したり、イベント会場を誘導したり、メタバース内の名所を案内したり、一緒に写真を撮ったりと、まさに現実世界のガイドのお仕事さながらです。現実世界にいるお客さんに仮想空間からアバターで接客するといった仕事もあるようです。
メタバースにアクセスできる環境とボイスチャットができる環境があれば誰でも可能です。
仕事内容は現実世界の接客業と変わりません。お仕事をする場所が現実世界ではなく仮想世界になっただけなので、イメージしやすいかと思います。
メタバース空間でお仕事するメリットは自宅にいながら働けることしょう。接客業なのにテレワークができるのはまさに新時代の働き方です。通勤する必要がないので時間を有効に使えます。
もう一つのメリットは外見に気を使う必要がないこと。現実世界の接客業はどうしても他人からの見た目が気になってしまいますが、仮想空間での接客はアバターなので容姿を気にする必要がありません。
女性なら化粧する必要がありませんし、男性でも女性のアバターで働くことができます。
仮想空間でのお仕事は今のところメタジョブでも数件しか求人数がありません。
稼げたとしてもお小遣い程度しか稼げませんが、今後メタバースの市場が大きくなるにつれて求人数も増えて、メタバース空間でのお仕事は新時代の働き方の一つとして定着するかもしれません。
もう一つのデメリットは初期費用がかかること。ゲーミングPCやVR機器、高速回線のインターネット環境を全くのゼロから整えるとなると数十万円はかかってしまいます。
すでに趣味としてメタバースの世界を楽しんでいる人なら、趣味の延長線上としてメタバース空間で働いてみるのもありかもしれませんね。
昼間は現実世界の会社で働いて、夜は仮想空間でアルバイト。まさに新時代のWワークですね。
メタバースの情報を発信して広告収入を稼ぐ方法もあります。
Youtubeなどの動画メディアで発信する方法と、ブログやSNS等のテキストメディアで発信する方法がありますが、どちらも十分なアクセス数を集めることができれば広告収入を得ることができます。
メタバースに関しては言葉は知っていても詳しくは知らない人が圧倒的に多いですから、情報の質が良ければ十分なアクセス数を集めることができるでしょう。
メタバースの体験談を発信したり、メタバースにスタジオ風のワールドを作ってニュース番組風に情報を発信したり、メタバースに自宅を作ってそこで生活している様を流したりと、アイデア次第でいろいろ考えられます。
私は当ブログで情報を発信していますが、ツイッターではメタバースの体験談をツイートしています。
いずれは動画でも情報発信したいなと思っています。
メタバースで稼ぐ方法 | こんな人に向いている |
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クリエイターになって稼ぐ |
デジタルスキルのある人 |
パフォーマーになって稼ぐ |
自己表現が好きな人 |
投資の対象として稼ぐ |
ある程度自己資金がある人 |
メタバース空間で働いて稼ぐ |
コミュニケーションをとるのが好きな人 |
メタバース情報を発信して稼ぐ |
新しい知識を得ることに貪欲な人 |
メタバースを本業にしたい人、副業にしたい人は、メタバース黎明期の今のうちに取り組んでみてはどうでしょうか? 将来大きなアドバンテージが得られるかもしれませんよ