【ツイッターに代わる⁉】分散型SNS「Mastodon(マストドン)」とは?

 

Mastodon(マストドン)は2017年頃に話題となったSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。

 

2023年にはイーロン・マスク氏がツイッターを買収したことに不安を感じたユーザーがマストドンに殺到しており、再度大きな注目を集めています。

 

この記事では、以下のような疑問を抱える方々に向けて、マストドンの特徴やツイッターとの違いについてざっくりではありますが分かりやすく解説します!

 

 

この記事はこんな方におすすめ
  • Mastodon(マストドン)ってどんなSNSなの?
  • Twitter(ツイッター)とは何が違うの?
  • Mastodon(マストドン)を利用する際の注意点はあるの?

 


Mastodon(マストドン)の特徴

 

マストドンは一見するとツイッターと仕様が似ていますが、大きく異なるところもあります。マストドンの特徴をツイッターと比較しながら解説していきます。

 

 

分散型SNS

 

マストドンは分散型のSNSと呼ばれています。分散型というのは文字通り、分散した構造の下で機能するタイプのSNSです。

 

例えば、ツイッターやインスタグラムなどのSNSは特定の企業が管理して運営を行っている中央集権型のSNSです。ユーザーはその企業のサーバーにログインしてサービスを利用することになります。

 

中央集権型のSNSでは、運営企業の意向によって突然の規約変更が行われることもありますし、サービスが終了する可能性もあります。

 

 

一方、分散型SNSはユーザー主導の運営方法を行っています。

 

マストドンではソフトウェアのコードが公開されており、誰もが自由に「インスタンス」と呼ばれるサーバーを立ち上げることができます。

 

各インスタンスはユーザーによって管理されており、インスタンスごとに独自のルールやコミュニティーを持っています。単一の中央のサーバーに依存していないため、急激な規約変更やサービス終了のリスクが低くなります。

 

 

独自のインスタンス

 

マストドンはユーザーが自分自身でインスタンスを立ち上げ運営してコミュニティを作ることができます。例えば、特定の趣味に特化したインスタンスや特定の職業や地域にフォーカスしたインスタンスなどが多数存在します。

 

各インスタンスは管理者によって運営されており、そのインスタンス内でのルールやガイドラインが定められています。これにより、ユーザーは自分に合ったインスタンスを選択することができます。

 

 

500文字まで投稿可能

 

ツイッターは140文字までしか投稿できませんが、マストドンは最大500文字まで投稿できます。

 

ただし最大文字数はインスタンスの管理者が設定できるので、インスタンスによって異なる場合があります。

 

 

マストドン独自の用語

 

マストドンにはツイッターと似たような機能がありますが呼び方が異なります。

 

ツイッターで投稿することは「ツイート」ですが、マストトンでは「トゥート」と呼ばれます。リツイート(自分や他のユーザーのツイートを再びツイートする)は「ブースト」と呼ばれます。ツイッターと同じくメンションやタグもあります。

 

他のユーザーのツイートに自分のコメントを付けてツイートする「引用リツイート」はマストドンにはありません。

 

 

プライバシーに配慮した設計

 

マストドンには、ネタバレや閲覧注意の画像など、センシティブな内容をプライべートな内容を投稿する際に便利な機能があります。

 

「CW(閲覧注意)」と「NSFW(職場での閲覧注意)」という画像を隠すボタンがあり、投稿時に設定することで注意喚起させることができます。

 

ツイッターではタイムラインをスクロールさせると見たくもない画像が流れてくることがありますが、マストドンではそれを回避させることができます。

 

ツイッターでは「公開アカウント」「鍵付きアカウント」を設定して複数のアカウントを保有している人も多いですが、マストドンは一つのトゥートごとに公開・非公開を選ぶこともできるのでより利便性が高いと言えます。

マストドンのメリット・デメリット

 

メリット

 

分散型SNSのマストドンはユーザー主導で運営を行っており、数多くのインスタンスが存在します。

 

各インスタンスは同じ趣味や境遇のユーザーが集まっているため、ツイッターよりも深い交流を築きやすい利点があります。

 

自身の興味や趣味に合致するインスタンスに参加すれば、自分の知りたい情報がタイムラインに流れやすくなる利点もあります。

 

 

デメリット

 

マストドンは他の主要なSNSと比較して利用者数が限定されています。マストドンが分散型であるために、異なるインスタンス(サーバー)間での利用者のやり取りが制約されるためです。

 

この制約により、一般的なSNSと比べて情報の拡散力や爆発力は高くないと言えます。

 

インスタンスごとに独自の運営者が存在するため、運営者の信頼性やセキュリティ対策によって、マストドンの利用体験やデータの安全性が左右される可能性があります。信頼できないインスタンスに参加した場合、データの漏洩やプライバシーの侵害などのリスクが存在するかもしれません。

まとめ

 

ツイッターは非常に大規模なユーザーベースを持ち、多くの著名人・政治家・企業などがアカウントを持っています。そのため、情報の拡散力や影響力が非常に高いです。

 

一方、マストドンはまだツイッターほどの大規模なユーザーベースを持っていませんが、特定のコミュニティや興味関心に特化したユーザーグループが活発に活動しています。

 

 

どちらが良いかは、使う人や目的によって異なります。ツイッターは大きな影響力がある一方、マストドンは小さなコミュニティとの交流が得意です。自分に合ったプラットフォームを選ぶことが大切でしょう。