「VTuberって一体どれくらい稼いでいるのかな?」そんな疑問を抱いている方も多いと思います。
ここではVTuberの年収にスポットを当てて、年収ランキングや様々な収入源について掘り下げていきます。
VTuberに興味があるあなた、この記事をチェックしてみてくださいね。
VTuber業界では、トップクラスのVTuberが圧倒的な収入を達成しています。
例えば、登録者数が数百万人を超えるトップVTuberは、動画の広告収入・スーパーチャット(視聴者からの寄付)メンバーシップ(月額支払いのファンクラブ)などの複数の収入源から、年収1億円以上を稼ぐと推定されています。
これは、彼らが提供する独創的で質の高いコンテンツが幅広い視聴者に支持されている結果です。彼らは個性的なキャラクターやストーリーテリングを通じて、強力なパーソナルブランドを築き上げています。
また、一部のVTuberは企業とのタイアップや商品販売など、広告収入以外の方法で収益を上げています。
一方、一般的なVTuberの年収はトップクラスとは大きく異なります。
多くの中堅から新人のVTuberは、月に数万円程度の収入しか得られないのが現状のようです。
登録者12000人のVTuberが収入事情を赤裸々に告白
これは、チャンネルの規模・コンテンツの質・配信の頻度、そして視聴者とのエンゲージメントが影響しています。
例えば、チャンネル登録者数が少ないVTuberは、広告収入だけでなく、スーパーチャットやメンバーシップからの収入も限られています。
また、定期的で質の高いコンテンツを提供し続けることが難しいため、視聴者の継続的な支持を得るのが挑戦的です。
このように、VTuberとして安定した収入を得るには、視聴者との関係を深め、独自性を持ったコンテンツを継続的に提供することが不可欠です。
VTuberの収入源は多岐にわたり、それぞれが異なる収益構造を持っています。
VTuberのメインの収入が動画投稿による広告収入です。
YouTubeの広告収入は、動画の再生回数とCTR(クリックスルーレート)に基づいて算出されます。
1再生回数当たりの広告収入は公式には発表されていませんが、一般的なVTuberの場合、1回当たり0.05円~0.1円程度が目安と言われています。
ただ、人気VTuberとなると単価が跳ね上がり、2倍3倍になることもあるようです。
例えば、投稿した動画が100万回再生されると、0.2円の場合で20万円が広告収入となります。
ユーザーローカル「VTuberランキング」によると、2023年に最も再生回数が多かったVTuberの動画は7332万回でした。
単価が0.2円だとすると広告収入は約1460万円。人気VTuberとなると広告収入だけで数百万円~数千万円もの収入を得ています。
動画の広告収入と並んでVTuberのメインの収入となるのがライブ配信によるスーパーチャットです。
スーパーチャット(略してスパチャ)とは、視聴者がライブ配信中に金額を指定して寄付を行うことができるシステムです。いわゆる投げ銭です。
スパチャは約30%がYoutubeの手数料になるので、10万円のスパチャの場合は7万円がVTuberの収入となります。人気VTuberとなると1回の配信で数百万円のスパチャを稼ぐこともあります。
Playboardの調査によると2023年に最もスパチャを集めたVTuberは、ホロライブ所属の博衣こよりさんで、金額は7818万4370円でした。
2023年VTuberのスパチャランキング1~5位
メンバーシップとは、ファンが月額料金を支払うことで、限定コンテンツや特典にアクセスできるシステムでファンクラブのようなものです。
メンバーシップの収入もスパチャと同様に、一定の割合が手数料として差し引かれます。メンバーが多ければ多いほど、毎月の安定した収益が見込めるのが特徴です。
VTuberとしての人気が出てくれば、企業がVTuberに製品のプロモーションを依頼することもあります。
企業から依頼を受けて、テレビCMやYouTube、SNSで商品を宣伝することで収入を得ます。
カレーメシのCMに出るホロライブのVTuber
紹介した製品が売れると、VTuberがその商品の顔となることもしばしばあります。
VTuberの知名度に応じて単価が変動しますが、一回の取引でまとまった額を稼げるのが大きな利点です。
VTuberとしての人気が高まると、他のタレントや芸能人と同様にイベントに出演して出演料を得ることもできます。
FNS歌謡祭に出演する宝鐘マリンさん
イベント出演は自身のブランドを強化し、新たなファンを獲得する機会となります。
出演料は、イベントの規模、VTuberの人気度、イベントの内容などによって異なります。
自身のブランドやキャラクターを活用したオリジナルグッズの販売も収入源となります。
グッズには、Tシャツ・キーホルダー・ステッカー・ポスター・抱き枕など、さまざまな種類があります。
これらのグッズは公式オンラインストアやイベントなどで販売されます。また、一部のVTuberは自身のウェブサイトやSNSを通じて限定グッズを販売することもあります。
こういった活動を通じて、VTuberは様々な角度から収益を最大化し、持続可能なビジネスモデルを構築しています。
VTuberは、事務所に所属している企業勢と個人で活動している個人勢に分けられます。
人気VTuberの多くは事務所に所属して活動しています。そのため、Youtubeの広告収入やスパチャで稼いだ全額を自分のものにできるわけではありません。
スパチャは金額の約30%がYotubeの手数料となるので、スパチャが100万円だとしても、VTuber自身の取り分は70万円となります。
そこから事務所の取り分もあるので、VTuberが実際に得られる収入はさらに少なくなります。
博衣こよりさんはスパチャで7818万円稼ぎましたが、仮に事務所の取り分を30%とした場合
7818万円×30%(Yotubeの手数料)×30%(事務所の取り分)=3830万円
本人の実際の収入は49%の3830万円と推測されます。
ほとんどのVTuberは正確な年収を公開していませんが、Youtubeの再生回数やスパチャの金額から大まかな年収は推測することは可能です。
Yotubeの様々なデータを取りまとめている「PLAYBOARD」というサイトでは、VTuberの様々なランキング情報を見ることができます。
画面上部の検索欄でVTuberの名前を検索すると、チャンネル登録者数や閲覧回数、スパチャで得た収入などが分かります。日毎、週毎、月毎、年毎と細かく切り分けたり、国籍別に検索することもできます。
表示は英語と韓国語の2種類ですが、検索するときは日本語でもできます。
トップクラスのVTuberとなると年収1億円超の人もいますが、VTuber活動だけで生活できる人はほんの一握りのようです。
現在VTuberは2万人以上いると言われています。以前と比べるとVTuberになるためのハードルは低くなっているので、今後もますます増えていくでしょう。
厳しい世界ですが夢がある世界でもあることは確かですね。