ゲーミングPCを使用していると「電源を付けっぱなしにしてても大丈夫だろうか?」という疑問を持っている方は多いと思います。
私もVRでゲーミングPCを利用しているので気になって調べてみました。
結論から言うと、
状況に応じてシャットダウンとスリープモードを適切に使い分けることが望ましいです。
この記事では、
上記の項目を具体的に解説していきます。
名前:うたの
CPU Core-i7 10700
メモリ DDR4 16GB
グラフィック RTX2070SUPER
約18万円で購入。当時はPCについて全く知識がなく、CPUとかメモリとかグラボとか言われてもさっぱり意味が分かりませんでしたが、VRを遊びたいという一心で自分なりに一生懸命勉強して、人生で初めてこんな高いPCを購入しました。
シャットダウンをしないほうがいい場合 | シャットダウンをしたほうがいい場合 |
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シャットダウンを避けるべき状況は、特にゲーミングPCを頻繁に短期間で使用する場合に該当します。
例えば、作業中に短い休憩を取るときや、昼食や会議で離席するといった場合にシャットダウンしてしまうと、再起動に時間を浪費して作業効率を低下させる可能性があります。そのため、このような短時間の中断では、スリープモードを活用する方が合理的です。
スリープモードでは、開いているドキュメントやプログラムの状態が保存され、PCの再起動時に素早く作業を再開できます。
また、リモートで作業を行う場合や、特定のプロセスやダウンロードを長時間実行する必要がある状況では、PCをシャットダウンしない方が便利です。PCをオンの状態に保つことで、リモートアクセスや長時間にわたるタスクの完了を確実にすることができます。
シャットダウンした方がいい状況は、主に以下のような場合に当てはまります。
長時間、パソコンを使用しない予定があるとき、例えば夜間休息中や長期間の外出時などは、パソコンの電源を切ることが推奨されます。これにより、無駄な電力消費を避けると同時に、内部コンポーネントへの過度な熱ストレスからパソコンを保護し、その寿命を延ばすことができます。
また、パソコンが異常な動作を示した場合や、システムの不安定さが見られるときも、シャットダウンが有効です。シャットダウンはシステムのエラーを修正し、起動時にシステムチェックを行ってくれるため、パソコンのパフォーマンス改善につながります。
さらに、パソコンのメンテナンスやアップグレードを行う前にも、電源を切ることが必須です。ハードウェアの交換やクリーニング作業を安全に行うためには、電源をオフにして内部に電流が流れていない状態にする必要があります。
これらの状況では、パソコンを安全に保ち最適な状態で利用するために、電源を切ることが賢明な選択となります。
シャットダウンの正しいやり方は、ゲーミングPCの寿命を守り、データの損失を防ぐ上で非常に重要です。
Windowsの場合は①画面左下のスタートメニュー②電源③シャットダウンの順にクリックすることで、安全にPCをオフにできます。
Macユーザーは、メニューバーの「Apple」アイコンを選択し「シャットダウン...」を選ぶことで同様の操作が可能です。
シャットダウン時にはいくつかの注意点があります。
最も重要なのは、シャットダウンプロセス中にPCの電源を強制的に切らないことです。この行為は、システムファイルの破損やデータの損失を招きかねません。
また、シャットダウンする前には、開いている全てのファイルやアプリケーションを正しく保存・終了させることが重要です。これにより、作業中のデータを保護し、次回起動時のエラーやトラブルを防ぎます。
さらに、定期的なシャットダウンはPC内部の冷却にも役立ちます。長時間連続稼働させると、PCは過熱しやすくなり、これがハードウェアの寿命を縮める原因となることがあります。
適切なシャットダウンは、これらのリスクを最小限に抑え、ゲーミングPCの健康を維持するのに役立ちます。
スリープモードは、ゲーミングPCの使用を一時停止させる機能で、短時間の休憩や作業の中断時に最適です。
スリープの設定は簡単で、Windowsでは①画面左下のスタートメニュー②電源③スリープの順にクリックします。
Macユーザーは、メニューバーの「Apple」アイコンを選択し「スリープ」を選ぶことで同様の操作が可能です。
スリープモードの大きなメリットは、電力消費を大幅に削減しながらも、PCを迅速に再起動できる点です。
具体的には、開いているドキュメントやアプリケーションの状態をメモリ上に保持し、PCの主要な部分の電力供給を停止します。これにより、再起動時には、作業を瞬時に再開できるため、時間を節約し作業効率を向上させることができます。
さらに、スリープモードはPCの長期的な寿命にも貢献します。PCを完全にシャットダウンする代わりにスリープモードを使用することで、ハードドライブやSSDなどのコンポーネントへの負担を軽減できます。また、スリープ中はPCが発熱しないため、過熱による損傷のリスクも減少します。
長期間スリープモードを利用することは、一見便利に思えますが、いくつかのリスクを伴います。
スリープモードでは、ゲーミングPCは低消費電力で動作を続けるため、完全に電源が切れているわけではありません。その結果、バッテリー駆動のPCの場合、長期間放置するとバッテリーが徐々に消耗し、最終的にはPCが自動的にシャットダウンすることがあります。
また、システムの安定性にも影響を及ぼす可能性があります。
PCを長時間スリープ状態にしておくと、時々、システムが正常に復帰しない場合があります。これは、スリープモード中にシステムやアプリケーションのエラーが蓄積され、再起動時に問題が顕在化するためです。
さらに、定期的な再起動やシャットダウンを避けることで、システムアップデートの適用が遅れることもあり、セキュリティリスクを高めることにもつながります。
これらのリスクを理解し、適切に管理することが重要です。
短期間の使用中断にはスリープモードが適していますが、数日以上PCを使わない場合は、シャットダウンを推奨します。これにより、バッテリーの無駄な消耗を防ぎ、PCの長期的な健康を保つことができます。
ゲーミングPCをつけっぱなしにすると、電気代の面でどの程度の影響があるのでしょうか?
実際の電気代は、PCのスペック、使用する電力会社の料金プラン、そしてPCの使用状態によって大きく変わります。
今回は以下の条件で電気代を計算してみます。
※ゲーミングPCの消費電力はドスパラの公表している数値
※電力単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている金額(2023年11月時点)実際の単価は地域や家庭によって異なります。
1時間当たりの消費電力(kWh)×電力単価(円/kWh)=パソコンの1時間の電気代(円)
1時間当たりの電気代は、0.28kWH×31円=8.68円
毎日8時間1ヵ月(30日間)使ったとすれば、8.68円×8時間×30日=2083円
2,083円となります。
スリープモードとシャットダウンの選択は、電気代にも影響を及ぼすのでしょうか?
スリープモードでは、ゲーミングPCは最低限のエネルギーを消費し続け、データをメモリに保持しながらすぐに再開できる状態を維持します。
この状態での消費電力は比較的低く、一般的には数ワット程度です。例えば、スリープ状態で5Wを消費すると仮定すると、1kWhあたり25円の電力料金で計算した場合、24時間で約3円、一ヶ月で約90円の電気代がかかります。
一方、シャットダウン状態では、PCは電力を一切消費しませんが、再起動には時間がかかり、起動時には一時的に高い電力を消費します。ただし、この起動時の消費電力は短時間であり、電気代に与える影響は非常に小さいです。
実際の電気代の違いは、スリープモードを頻繁に使用する場合とシャットダウンからの再起動を繰り返す場合とを比較すると、スリープモードの方がわずかに電気代が高くなる可能性があります。
しかし、その差は非常に小さく、便利さや作業効率を考慮すると、スリープモードの微小な電気代の増加は無視できるレベルです。
結局のところ、スリープとシャットダウンの間で電気代に大きな差はありませんが、日々の使用状況に応じて最適な選択をすることが重要です。
結局のところ、ゲーミングPCをシャットダウンすべきかどうかについては、使用状況や個人のニーズに大きく依存します。
長期間にわたってPCを使用しない場合、例えば夜間や数日間出かける際には、シャットダウンを推奨します。これにより、無駄な電力消費を避け、PC内部のコンポーネントを保護することができます。
また、シャットダウンはシステムエラーやメモリが蓄積するのを防ぎ、PCのパフォーマンスを最適化する効果もあります。
一方で、頻繁にPCを使用する場合や、短期間で何度も使用を開始・終了する場合には、スリープモードを利用することが推奨されます。
スリープモードは再起動の時間を節約し、即座に作業を再開できる利点があります。ただし、スリープモードを長期間利用すると、わずかながら電力を消費し続けるため、無駄な電気代がかかる可能性がある点には注意が必要です。
専門家は、PCの健康を維持するためにも、使用状況に応じてシャットダウンとスリープモードを適切に使い分けることを推奨しています。
また、PCのメンテナンスとして、定期的にシャットダウンを行い、システムのリフレッシュを図ることが望ましいとされています。
このバランスを見つけることが、PCの長寿命化とパフォーマンスの維持につながるでしょう。